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学術データ詳細
プレイセラピーにおける受容の限界と攻撃性の変容
著者名
岡本智子 (OKAMOTO tomoko)
出版社/掲載誌名
心理臨床学研究
巻号
Vol.14,No.2
101-110
出版日
1996/8
概要
吃音を主訴とする5歳男児とのプレイセラピーを通して、セラピストが“怒り”という逆転移に開かれることが、クライエントが自らの傷つきに取り組める場を提供した過程についての報告。クライエントはプレイセラピーにおいて激しい攻撃性を示したが、これは自らが“地球が吹っ飛ぶほどの攻撃を受けている”ことに対しての反撃であることが、プレイを通して明らかになっていった。このクライエントの攻撃をセラピストが抱えられるようになることが、クライエントの変容には必要であると考察した。