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ファッション造形教育のデザイン発想からプレゼンテーションまでの考察
Consideration to Presentation from the Design Idea of Fashion and Design Education
著者名
権世 和歌子 (GONSE Wakako)
出版社/掲載誌名
梅花女子大学短期大学部研究紀要
巻号
第62号
45頁~51頁
出版日
2014/3
概要
社会の構造やシステムの変化で、市場経済は成熟し停滞している。社会も組織重視から「個」の尊重へとシフトし、モノからコトやこころへ、画一から多様へと変化している。アパレル業界では、マーケット優先でマーケティングを行い、ブランディングやプロモーションを重点においた「商」、商品企画デザインクリエーションの「創」、生産管理「工」の機能を効率的・効果的に組み合わせながらビジネス活動を行っている。そして3つの機能の間をつなぐ情報受発信、モデリング(企画の製品化)物流の3つの機能がリンクしている。 本学の「卒業制作」では、1年間を通じて研究制作していく作品の企画で色々な情報を集め分析することから始める。イメージテーマ、色、素材、シルエットといったコンセプトを設定し、ターゲットを決める。テーマコンセプトとターゲットコンセプトのイメージマップを作成したうえで、何点かの作品のイメージのデザイン展開をして、服作りに繋げていく。また、制作した作品を、プレゼンテーションと同時にファッションショーで紹介するので、各自の作品を中心にアクセサリーや小物、メイク、ヘアスタイル、ファッションショーでの音楽や照明等トータルなコーディネートを考え、構成している。具体的な学生作品を通して教育内容を検討する。