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道徳の教科化に賛成する学校教員は権威主義的伝統主義者か?
Do Authoritarian-Conservatives Approve Upgrading Moral Education to an Official School Subject?
著者名
目久田 純一 (MEKUTA Jun-ichi)
共著者名
越中康治
出版社/掲載誌名
梅花女子大学心理こども学部紀要
巻号
9
41-48
出版日
2019/3
概要
本研究の目的は,権威主義的伝統主義と道徳の教科化に対する態度の関係性が,道徳教育均質化志向を媒介因子として仮定することによって,より良く説明されることを示すことだった。教育学部生と小・中学校教員を対象に質問紙調査を行い,権威主義的伝統主義尺度,道徳教育均質化志向尺度,そして道徳の教科化に対する態度について尋ねた。152 名の教育学部生(男性72 名,女性80 名)と157 名の小・中学校教員(男性69 名,女性84名,不明4 名)のデータに基づき,HAD16.050 を用いて,権威主義的伝統主義と道徳の教科化に対する態度の関連性における道徳教育均質化志向の間接効果をBootstrap 法によって検討した。その結果,教育学部生と小・中学校教員の双方において,許容範囲内の間接効果が認められ(それぞれZ = 3.48, 95% IC [0.07, 0.21]; Z = 1.39, 95% IC [0.00, 0.06]),本研究の想定した媒介モデルの妥当性が示された。