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学術データ詳細

Edgar's Role-Playing in King Lear
著者名
上村 幸弘 (UEMURA Yukihiro)
出版社/掲載誌名
龍谷大学大学院英語英米文学会『英語英米文学研究』
巻号
第15号
pp.1-22
出版日
1986/12
概要
King LearにおいてEdgarは端役的存在であるが、最終的に彼が王位継承者となる結末はいかにも必然性に欠けている。18世紀になると、この作品は改作され、Edgarはかなり重要な人物に仕立て直されているが、シェイクスピアがKing Learを書いた時点では、Edgarを有徳の王位継承者にふさわしい性格づけをしていない。筆者はEdgarが王位を継ぐにふさわしい行為を彼自身の役割演技の中に見い出し、イリュージョンを通じて真実を見極めるその方法を分析した。