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老年期2型糖尿病患者の食行動の傾向
Trends of eating behavior in aged patients with type 2 diabetes
著者名
河村 圭子 (KAWAMURA keiko)
共著者名
堤かおり 樺沢一之 高田美子
出版社/掲載誌名
医学と生物
巻号
第156巻 第9号
683~689
出版日
2012/9
キーワード
2型糖尿病 老年期 食行動 食事指導
概要
本研究は、老年期2型糖尿病患者の食行動の傾向を明らかにすることにより、健康に食べていくための食事指導の基礎資料とすることを目的とした。さらに、食事指導における留意すべき重要事項についても言及した。老年期2型糖尿病患者30名を対象とし、坂田らの食行動質問紙調査を行った。その結果、糖尿病歴と「口一杯詰め込むように食べる」、平均HbA1cと「空腹を感じると眠れない」、BMI25と「水を飲んでも肥る方だ」「それほど食べてないのに痩せない」「料理を作る時には多めに作らないと気が済まない」「食後すぐでも次の食事が気になる」「朝食を摂らない」に有意な相関がみられた。また、老年期2型糖尿病の男性は「スナック菓子をよく食べる」傾向にあり、老年期女性では「他人が食べているとつられて食べてしまう」「食料品を必要量よりも多く買っておかないと気が済まない」「料理を作る時には多めに作らないと気が済まない」「身の回りにいつも食べ物を置いている」傾向があった。以上から老年期2型糖尿病患者が健康に食べていくための食事指導に重要な6事項が示された。