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地域福祉計画における公私関係のあり方に関する基礎的研究
A Basic Study on Relationship Between Public and Voluntary Sectors in Community Welfare Plan
著者名
玉置 好徳 (TAMAOKI Yoshinori)
出版社/掲載誌名
地域福祉研究
巻号
№27
pp.73~82
出版日
1999/5
キーワード
地域福祉計画 地域福祉活動計画 市民地域福祉行動計画 社会福祉問題認識の共有化
概要
 本論文では、「地域福祉計画」とは何かを明らかにするため、先行研究における地域福祉計画の概念を批判的に検討した上で、今日的意味での地域福祉計画とは、市町村行政による「総合的福祉計画」、社会福祉協議会による「地域福祉活動計画」、そして、社会福祉問題の当事者組織やNPOなどを中心とする市民セクターによる「市民地域福祉行動計画」の3つの計画によって構成されることを明らかにした。  その上で、3者間の連携・協働が成立するためには、地域に存在する社会福祉問題やその当事者こそが起点となるべきであり、そのためには、個別に発生する問題を結びつけ、地域全体で取り組むべき問題として認識するプロセスとしての「社会福祉問題認識の共有化」が鍵概念になるとの結論に到達した。