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シェイクスピアと農業(2)
Shakespeare and Agriculture (2)
副題
エリザベス朝「農書」の系譜 A Genealogical Study of Elizabethan Husbandry Manuals
著者名
上村 幸弘 (UEMURA Yukihiro)
出版社/掲載誌名
梅花女子大学文化表現学部紀要
巻号
15
43848
出版日
2019/3
キーワード
囲い込み, キリスト教, コーパス・クリスティ祝祭劇, 荘園制度, 農業倫理, 農書, ウォルター・オヴ・ヘンリー, グロステスト, シェイクスピア, タキトゥス, タッサー, フィッツハーバート, フロワサール, ベーダ, ヘレスバッハ, モア, ラングランド
概要
5世紀にローマ軍が撤退すると、ブリテン島はゲルマン系諸民族の侵略を受けるが、農業は常に支配者を支える封建制の経済的基盤として機能してきた。特に11世紀のノルマン征服以降、厳密な検地が行われ、課税対象が明確になるにつれ、効率的な農業経営が求められるようになる。農業生産の舞台となる荘園において、安定的に利潤を生み出すシステムの構築に、農書は大きな役割を果たす。本稿は前編を承け、その第2 章として初期中世から初期近代までのイングランド農業の状況を検証する。